中国の戦国七雄時代を書いた漫画「キングダム」。
数々の魅力的なキャラクターと史実に沿いながら展開されるストーリーで大人気の作品です。
そんなキングダムには仕事にも活かせる数々の名シーン・名言があります。
この記事ではその名シーン・名言を現役ビジネスマンが「ビジネス観点」でまとめてご紹介します。
よく取り上げられる「リーダーシップ」や「マネジメント」といった観点はあえて抜き、それ以外のビジネススキルに絞ってお伝えします!
※本記事は原作61巻までのネタバレを含みます
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名言・名シーン①一言で伝える力
ビジネスにおいて問いに対し、簡潔に回答する力って重要ですよね。
特に上司との会話では「結論から伝える」ことを意識しているビジネスマンも多いと思います。
ただしなかなか難しく、説明が長くなってしまい、わかりづらくなってしまうことが多々あります。
そんな中キングダムでは一言で、ズバッと回答するシーンが多くあり、見事に相手に伝わっているのでそんな名シーンを紹介します。
嬴政(えいせい)の名言・名シーン
まず初めに紹介するのは秦王の嬴政です。
おそらく原先生は狙って政のシーンで多く使っているように感じていますが、他キャラクターと比較しても一言で相手に伝えるシーンが多くあります。
蕞のシーンでの昌平君の驚きの表情が全てを物語っていますが、相手はその一言で何を言いたいのかを察し、次の会話にスムーズに繋げられます。
人の本質は?って聞かれて「光だ」と一言で答える政は痺れますね〜
始皇帝というその時代のトップの人物ゆえの伝える力をひしひしと感じます。
李斯(りし)の名言・名シーン(46巻)
続いて秦の法律家、李斯です。
中華をひとつにする解である「法治国家」、その根幹を担う「法」について昌文君が質問した時の回答です。
法律は今の時代にももちろん存在するシステム。
その法律について「一言で説明して」、と言われた時に「願い」と回答できるでしょうか。。。
補足説明も含めて簡潔にまとめられた伝わる言葉だと思いました。
キングダム全体の中でも大好きなシーンの一つ。
法についてそこまで考えなかったのでこのシーンを読んだ時に衝撃が走りました。
名言・名シーン②枠にとらわれない戦略設計
ビジネス上で、成長戦略を描く時に定石や過去の事例に沿って戦略を立てることがよくありますよね。
もちろんそれが悪いわけではないのですが、時として「絶対に届かない目標を追わなければならない」や「線形成長以外のジャンプアップ」が必要になることはありませんか?
キングダムの世界では定石の戦いは所謂「武」の戦いです。
それに対し軍略を用いて、勝利を目指すのですが、その発想の中に捉われない戦略を出してくる武将がいます。
王翦(おうせん)の名言・名シーン(47-48巻)
キングダムの中でも46〜59巻まで14巻に渡る最大規模の戦い「鄴攻め」。
その戦において、序盤に李牧の策により当初の戦略を諦めなくてはならなくなった王翦ら秦軍。
そこで王翦は実際に鄴を見に行った後に軍略を練り直し、攻め落とせないことを前提に周辺の民を必殺の武器にする「兵糧攻め」を敢行します。
従来の戦略(武での戦い)の斜め上を行く戦略により、最終的に勝利を勝ち取ります。
最初に読んでいた時に王翦が何をしているのか本当にわかりませんでした。
兵糧攻めが分かった時に、そう来たかー!っと悶絶したのを覚えています(笑)
桓騎(かんき)の名言・名シーン(44巻)
具体的なシーンの写真は控えますが、桓騎は村人達の死体群を必殺の武器にして敵将の紀彗の弱点をえぐり、圧倒的勝利を納めます。
桓騎の考え方は武将の考え方ではないので、ほとんどの戦略が斜め上を行くことが多いですが、この黒羊戦の斜め上感はすごいです。
もちろん現在においてはやり方は考えなければいけませんが、相手が嫌がることを徹底してやる、はスポーツの世界でも重要ですよね。
最初見た時はグロさでびっくりしたけど、結果はすごすぎる。
心理戦も踏まえた戦略が桓騎はすごいし、何よりかっこいい!
名言・名シーン③相手の理を踏まえた交渉力
交渉力は現代ビジネスにおいても非常に重要ですよね。
自のメリットのためにいかに相手と条件に折り合いをつけるか、それにより効果や結果が変わることは多々あります。
キングダムの中でも多くの交渉が行われますが、その中でもこの交渉はすばらしい!と思ったシーンを2つ紹介します。
成蟜(せいきょう)の名言・名シーン(35巻)
屯留にて蒲鶮(ほかく)の罠で一時捕らえられてしまう王弟_成蟜。
そこで警備を担当している兵士に対し、なぜその兵士たちが見張りをさせられているか、背景とその後を伝え、自身を解放するように交渉します。
兵士たちの状況を説くだけではなく、「家族はいるか」と兵士たちの重要なものを意識させた上で、最終判断を迫るのも素晴らしいですね。
牢に捕らえられた状態でここまで冷静に状況を分析し、交渉していく姿は一流ビジネスマンでもびっくりな交渉力です。
成蟜はこの後の瑠衣とのシーンが名シーンすぎてあまりこのシーンがピックアップされませんが、過去からの成長や交渉力の高さから、私は大好きなシーンです。
昌平君の名言・名シーン(60巻)
鄴を獲得した秦軍、趙への攻略に戦略するために下の憂いである魏と同盟を結ぼうとします。
ただし、このタイミングでの同盟に魏にとって利はほぼありません。
それに対し、昌平君は「条件次第」と言い、楚の領地である重要拠点の什虎(じゅうこ)城を魏に渡す条件を出しました。
什虎城戦後、呉鳳明も言っていますが、秦にとっては什虎城を取られることは痛手、ただそれ以上に利の大きい趙を攻略をするためにリスクのある交渉に打って出ました。
交渉のネタを考える時に自身の持ち札を考えがちですが、お互いが欲しいものを交渉材料に使ってしまう、という高等交渉テクニック!
名言・名シーン④先を読む力
これはビジネスだけでなく、様々なシーンで重要ですね。
先回りの行動をすることで、未然にリスクへの対処が可能となりますし、行動に迷いがなくなります。
キングダムの中の先読み力は正直次元が違うほど先を読むのですが、それほど読めたらいいなーと思いつつ(苦笑)名シーンを紹介します。
李牧の名言・名シーン(15巻)
趙荘が指摘している通り、李牧の戦略は仮説に仮説を積み上げるものでした。
現代風に言うと相手どう考えるかを察知し、施策に落とすマーケティング力に近い考え方かもしれませんが、仮説の積み上げ方が異常です。。
相手の力量を踏まえた時にどのように考える、だからこの情報だけを相手に流す、などやっていることがハイレベルすぎます。
仕事では一手先くらいまでしか考えれていない自分がいたので、ここまでの先読みは衝撃が走りました。。ここまで読めたら仕事も楽しいだろうなぁ〜
王翦(おうせん)の名言・名シーン(59巻)
再び登場、の鄴攻めの王翦。
元々鄴攻め自体がかなり難易度が高く、鄴を落とすことがゴールになりがちですが、そこでその後のことを出陣前に準備する、という天才ぶり。
かつ李牧や昌平君、楊端和など名将も水路を利用して運ぶことは考えつくのですが、そこは敵も思いつく、として他国の斉から運ぶことを王翦は事前に準備していました。
あの李牧ですら最初は思いつかない、その先読み力は王翦の知力の高さ故ですね。。
何手先まで読むとこの思考になるのか、、
鄴攻めで王翦が大好きになりました!
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本記事ではビジネス観点での名シーンを紹介しました。
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まとめ=仕事にも活かせる名言・名シーンがたくさん
今回はキングダムの名シーンをビジネス要素ごとに分けて紹介しました。
漫画でここまで多様かつ高度なビジネススキルが登場するキングダム・・・名作すぎます。
私自身何度もキングダムを読み返す中で実際に仕事に活きそう!と思い、記事にまとめさせていただきました。
今後もどんな名シーンが生まれるのか、楽しみです!